ジュニアカップ-秋

春以来の今大会。 
チームの成長を見せる絶好の機会です。 
 
今回も内野は9人に届かず、ビハインドスタート。 
それでも前回より2人増えて7人となりました。 
これは春からのパワーアップ部分です。 
前回は外野だった子が内野で頑張ってくれました。 
 
結果は14チーム中11位。 
でも順位はもうどうでもいい。 
最後の最後、しっかりと勝ってくれたことが最高でした。 
 
大会が始まる前、最初に子ども達に話したこと。 
いつもと同じことなのですが、一生懸命プレーすること。 
みんな上手になっているから、自信を持ってしっかりやり切ること。 
そして6年生には一緒に試合を戦うことをお願いしました。 
監督コーチの代わりだけど、それよりも応援してほしい。 
ジュニアのためにチームを盛り上げてほしいと。 
あれこれ指示を出すよりも、応援してあげるほうが 
よっぽどジュニアの子には励みになるよと話しました。 
 
まさかほんとに指示ゼロになるとは思いませんでしたが…。 
 
1試合目、緊張していたようでミスがちらほら。 
そのせいか思い切ったプレーも少なかったです。 
午前中はその1試合だけで、午後まで出番なし。 
 
それが功を奏したのか、午後からはセットごとに調子が上がっていきました。 
プレーそのものは本当に良くて、勝てないのが不思議なくらい。 
子ども達も手応えを感じているようで、 
勝ちたい気持ちが見ていて伝わるほどでした。 
 
最終戦。 
相手チームは最近気になっているチームです。 
見ていて上手いとか強いとかよりも、 
全員が頑張っているなと感じさせられるチーム。 
 
この前の大会ではちょうど審判をやっていたのですが、 
1セット終わったあとに今井の子たちを呼んで、 
そのチームの試合を見てもらいました。 
誰かが頑張っているのではなく、誰もが頑張っているチーム。 
まさに今井に目指してほしい形です。 
 
子ども達、そんな素晴らしいチーム相手に真っ向勝負で挑みました。 
誰が、ではなく全員で。 
それが本当に見ていて嬉しかったです。 
 
1セット目は最後に崩れてしまう悪いクセが出てしまいました。 
でも誰も下を向いていない。 
今度こそっていう目をしていました。 
 
2セット目、3セット目。 
チーム全員が必死でした。 
見ているこちらも引き込まれてしまうくらい。 
1プレーごとに声が出てしまうくらい。 
本当にチーム全員が一生懸命でした。 
 
見たかったのはこれなんです。 
思い切り投げて、必死で捕って、 
声を出して、自分のやれることをひたすらやり切る。 
 
勝った負けたはその結果です。 
一生懸命でもないのに勝ったって。 
必死で戦っていないのに負けたって。 
何の感情も湧きません。 
嬉しいも悔しいもない。 
 
たらればの話ですが、もし3セット目で負けていたとしたら 
とても悔しかったはずです。 
それでも素晴らしい試合、素晴らしい経験になったと思います。 
本気で喜べる。本気で悔しがれる。 
 
そして今回は勝ち切った。 
たった1勝ですが、子ども達はこのために頑張ってきました。 
 
とても大きな1勝。 
とても大事な経験です。 
勝つってこんなに大変なんだ。 
勝つってほんとに最高なんだ。 
 
これがゴールなのかスタートなのか。 
それを決めるのはもちろん子ども達です。 
そして十分に理解したはずです。 
自分に何が出来るのか。 
その先に何があるのか。 
止まる理由はありません。 
”一生懸命”を思いっきり楽しんでほしいと思います。 
 
一緒に応援しましょう。 
子ども達はもう先へ行こうとしています。 
置いて行かれそうなのは私たちです。 
あっという間ですよ。 
 
あいつら凄いんだから。 

2023/10/5