大会結果その2

スタート地点

あまり長いと読む気なくなりますよね。
でも今回の件はけっこう前から感じていることなので、長くなっても書きます。

そんなこと言って短かったりして。

大会終了後、参加賞のお菓子をもらった子が言ってきました。
「お菓子もらっちゃった。何もチームの役に立ってないのに。」
このブログは誰でも見れるようになっているので名前は出しませんが、小2の子です。

1年生から6年生まで参加できるこのドッジボールにおいて、2年生が出来ることって何だろう?
それを理解したうえでの発言でしょうか?
自分にできることを把握した状態での言葉?
たぶんそんなことはないと思っています。
だからモヤモヤしています。

その時は帰り際だったので、バタバタしていてほんの少ししか話せなかったのですが、こういう発言はよく聞きます。
特に多いのは低学年、またそのお父さんお母さんから、「ウチの子なにも役に立てなくて」。
遠慮して言ってる部分もありますよね。
分かってます。分かってますよ。
それでも敢えて言います。

「当たり前」

いや違う。これだと役に立てるわけねーだろって言ってることになる。
何が言いたいかというと、基準がおかしくない?ってことです。

チームにとって役に立つってなんだろう。
やっぱりそれはたくさんボールを捕って、たくさん相手に当てることでしょう。
一番わかりやすい形ですよね。
どこのチームもそうですが、そこらへんは上級生がメインになります。
それは「当たり前」。これが言いたかった。

そしてもうお判りでしょうが、1、2年生が役に立てないなんて感じているのは、5、6年生と比較してない?ってことです。
比べる基準それで合ってる?
5、6年生のようにプレーできる1、2年生なんていませんよ。
今までだって1人も見たことない。

もちろん「役に立ててない、だからもっと頑張るんだ!」なんていう考え方は大歓迎です。
そんな風に前を向いてくれればいいのですが、5、6年生を見て、下を向いてしまったらもったいない。
とんでもない勘違いです。

誰だって何もできないところからのスタートです。
5、6年生だって最初はそうでした。
今のキャプテンだって最初は外野で立ってるだけ。
内野をやっても上級生の後ろを一生懸命くっついてくだけでした。
それだけでもとても頑張ってましたよ。
そういったことを繰り返して、頑張って練習を続けて、少しずつ一つずつ出来ることを増やしていったんです。

まだ1年生だから、2年生だから、運動が得意じゃないから、入ったばかりだから。
わかります。重々承知のうえです。

それでも

試合のコートに立つ。
それだけで全てが変わっていきます。
「今まで」とは何もかもが。

そこからじゃないと、何も始まらないんです。
試合のコートで初めてわかることがたくさんあります。
「役に立てなかった」
それも大事な経験です。
みんなそこから始まったんです。

もし、また「役に立てなかった」なんて聞こえたらぜひ伝えてあげてください。
「そうだね、仕方ないね」で終わらずに、「みんなそうだったんだよ」と。
「そこから一生懸命頑張ったんだって、だから出来るようになったんだね」と。

試合で何もできなくても、代わりに頑張っている上級生がいます。
どうかその姿をしっかりと見ておいて欲しいです。
いつか自分がそうあるように。
いつかその姿を超えていけるように。

今、何もできない子に、めっちゃ期待しています。
願わくば少しでもその手助けが出来ますように。

ほら、長くなった。

2023/3/10