我こそは

いよいよ新年度が始まりました
新チームでの最初の大会
こちらが思っている以上に子どもたちは緊張してたりしますよね

もちろん今井仲町は人数不足のままです
無理を言って他チームさんから助っ人をお借りしました

助っ人さんは試合に出れるとはいえ、勝手が違う他のチームに入ってくるわけです
やりにくさや心細さ、不安がきっとあったと思います

ところがですよ

来てくれた子全員が助っ人の呼び名にふさわしい大活躍を見せてくれました
みんな4年生以下のいわばジュニアの子たちです
いつもチームの中心で頑張ってくれている5,6年生がいないのならば、これまさに自分の出番と言わんばかりにのびのびとプレーしてくれました

最初は外野に入ってくれれば十分なんて考えていたのですが、1試合目が終わったとたん「内野がいい」と言い出してくれたり、
外野スタートでもしっかりボールを当てて内野に入ってくれたりと、今井の子たちより活躍してました・・・
そこはまあ複雑な気分ですが・・

特に印象的だったことが2つ

3試合目くらいから2年生の子がカットをやりはじめました
当然ながら身長の面では不利な役割です
いつも練習で取り組んでいるとはちょっと考えにくく、ましてや試合でやる機会なんてなかったはずです

それでもその子はしっかりとカットの動きをしています
上を通るボールが届かないのは仕方ないけれど、手前でワンバンするようなボールはきちんと拾ってくれました
ボールと相手を見て、ちゃんと動かないとできないことです

きっと日頃から上級生がカットをやっているのを見ているのでしょう
そして自分もやってみたい、あんな風にプレーしたいという気持ちでいっぱいになっているんだと思います
でなければ、自分からあれだけ動くなんて出来ることじゃありません

ボールに届かなくても、狙われて当てられても、すぐに外野に出てボールを呼ぶ
何一つ気落ちすることなく、自分のプレーを続けてくれました

子ども達にずっと話していることですが、「出来る出来ないより、やるやらないが大事」だということをまさに目の前で見せてくれました
ものすごくかっこよかった
今井に来てください

そしてもう一つ

これは私が外野側に立っていたから気づいたことです
助っ人の子が今井のパスのとき、小さいながらも声を出して数を数えてくれていました
本当に控えめに、それでもしっかりと声と手を使って数えていました

ところが今井の子たちは数えません
その子は少し戸惑っているように見えました
いつもだったらチームみんなでやっていることなのに、今日は誰もやっていない
その理由がわからないまま、途中で数えるのをやめてしまいました

ドッジボールはチームスポーツです
一人でやれることなんて少ししかありません
でも、そのほんの少しを一人ひとりがやることで、大きな力になるはずです

どんなに小さくてもいいんです
自分にしか聞こえないくらい小さな声でもいい
声を出すのが恥ずかしいなら手を使って数えるだけでもいい
まずは自分がやれることを、しっかりとやりきる
上手くいっても失敗しても、全部そこからスタートです

新チームでの活動はまだ始まったばかり
練習でも確実に芽が出始めている部分はあります
それが花開くかどうかは子ども達次第

どこかの大会や試合で、今井のやる気が見れることを期待しています
今回は助っ人さんたちがヒーローでした
次のヒーローはもちろん今井から
「我こそは」ってやつを楽しみにしています

あと小さく数えてくれてた子
今井に来てください
なるはやで

2024/4/27