権利

久しぶりの更新です

空いた期間、まったく書くことがありませんでした
書く気が起きないというか、モヤモヤはしているけれど、言葉として出てこない
何が言いたいのか自分が一番わからない
そんな状態です

前回のブログでも似たようなことを書いています
モヤモヤすると
それを子どもたちには伝えたのですが、そのあとも同じ状態が続きました

今年度が始まって、少しですが大会も出来て、試合を見て、とにかく内容が良くない
何が起きているのか
なぜこうなるんだと軽く混乱するほどです

昨年は6年生がいなくて、5年生と4年生、それと3年生男子メインで1年間試合をしてきました
もちろん一番大変なのは子供たちですが、それは必ず来年活きると考えてやってきたんです

ところが今年も特に変化なし
昨年から何も良くなっていないのかと

もちろんそんなことはなく、良くなっている部分はあるのですが、試合で通用するレベルでは全くない

そんなチームを見て、ずっと前から感じていたことだけど、本当に心から思いました

「何が楽しいんだろう」

こんなにも出来ない状態で
なぜドッジボールをやっているのか

はっきり言って、最近の大会では他チームを見ることが一番の楽しみになっています
頑張っている他チームや、どんどん伸びていってる子を見るのがとても面白いです
一昨年のジュニアで頑張っていた子や、まだまだ低学年でコートに立っているだけだった子たちが
見違えるような成長をしている

いつの間にそんなボールを投げられるようになったんだと驚かされています

今井仲町は一番身近で見ているから気づいてないだけかもしれないという気持ちもあります
でもやっぱり、試合を見るとそんなことはないと考え直すことの繰り返し

この前の大会も午前中の時点でうんざりしていました
またか、ずっと同じミスだ
いつも言っていることなのに
なぜこれが出来ない
なんであれをやらない
練習ではもう少し出来ていたのに
もう少しで十分なのに

何でドッジボールをやっているんだろう
何でドッジボールをやらないんだろう

たぶん、自分にとって、ずっと抱えていたモヤモヤがこれです

やればできることなのにやらないのはなぜ?
やらないのにドッジボールに参加するのはなぜ?
出来ないこと、やらないことを続けて何が楽しい?

ずっとずっと考えてました
不思議でしょうがない
出来ないことにチャレンジすることは楽しいことだと思います
そしてそれが出来るようになったらもっと楽しい
ずっとそう考えていました

だから今井の子たちにとって、いったい何が楽しいのか
とても不思議だったんです

繰り返しますが、この前の大会は本当に途中で心底イヤになりました
本気で思いました
何一つ、楽しくないと
大会へ参加することが無意味で、今井には参加する資格なんてないとまで考えました
心が折れかけたのかもしれません
そこまでいきました
いきかけました



でも、そこで
そこまでいったからこそ
ふと思いました

おそらく周りからみたらとっくに気づいていることです
考えるまでもないこと

こんなこと言ったら
え、今さら?ってなるであろう考えです


「楽しいわけないじゃん」


試合に勝てず、ボールを捕ることも当てることも出来ない
そんなドッジボールが楽しいはずがない
楽しいわけがない

当たり前すぎる考えが出てきたとき、一気に目線が変わりました

楽しくないのになぜやっているのか
やっているんじゃない、やらされているんだ
誰に?

間違いなく、監督である自分に


今まであれやこれやと考えて、こういう練習をしてみようとか
ああいう動きを意識しようとか、これを取り入れようとかやってきたことが、
結果的に子ども達からドッジボールを取り上げることになっていたんじゃないか

子ども会の活動の一部であるドッジボール部はいったい誰のものなのか
主役はもちろん子ども達でしょう
そしてそれを支える保護者のみなさんです
監督やコーチ、子ども会はあくまでそれを手伝う役であるはず

監督という係であって、チームの所有者ではありません
当然ながらそのことは理解しているつもりでも、やり方が間違っていたんじゃないか

監督という目線から子どもたちのドッジボールを見ていたかもしれない
子ども達が主役なら、子ども達の目線でドッジボールを見なきゃいけない
考えなきゃいけなかったんじゃないか

監督として自分がチームを引っ張るのではなく、子ども達が進もうとする背中を
見守って、必要であれば、ほんの少し後ろから押してあげる、支えてあげる
そんな形が子どもたちの目線に立つということかもしれない

せっかく子ども達が進もうとしている先に
自分がああだこうだと立ちふさがっていたら
出来ることも出来やしない
進めるわけがない

子どものためと思っていたことが
逆に妨げになっていたなんてこと
親であればいくらでもある話です
ただそれに気付かず、怒鳴り散らしているだけなんて論外です
見るべきは自分の足元
自分が何を見て、どこを向いて話しているのか
なによりもまずは、そこを見直すべきでした

勝手に振り回していたドッジボールを頑張る権利を、子ども達に帰そうと思います
もちろんあとは好きにしろという意味ではありません
どういうチームになりたいか、どんなプレーをしたいか、どんな選手になりたいか
一緒に考えて、一緒に頑張るためです

何か今回、分かりにくいかもしれません
そんな時は現場で見てください
明らかに何かが違うはずです

伝えることも、伝え方も変わります
でも子ども達への期待は変わりません
むしろ増すかも

期待に応えるだけの力があるという信頼も不変です
そこは譲らないし、折れることもありません

今一度、今井仲町ドッジボール部を作り直します
子ども達と、子ども達自身の思いに沿って

願わくば、その先が楽しいドッジボールでありますように
そして、他のチームすべてを蹴散らしますように



やっぱほら、勝ちたいじゃん

2025/6/28